新型コロナウイルスの影響が出る少し前の1月に、母親とともに台湾に行きました。台湾への移動手段は飛行機、現地では主にタクシーと地下鉄を利用して観光をしました。行動範囲は台北市内です。台湾旅行の主な目的は美味しい物を安く食べることと、寺院参拝やパワースポットに訪れることです。今まではツアーに参加して、知らない方と一緒に周る旅行をしていましたが、今回は母親と二人きりで完全自分たちで自由旅行の形で旅をしました。

オプショナルツアーは全く使わず、自分たちですべてオーダーメイドで旅行をしました。旅の計画は観光マップや旅行本を隅から隅まで調べて、自分たちで行きたいところを組み合わせる形にしました。一日目は食事を堪能する旅です。台北市内の鼎泰豊で飲茶や副菜などを食べ、アイスモンスターでマンゴーとミルクティー味でタピオカが盛り付けられたかき氷を食べました。

二日目は龍山寺、行天宮などのお寺巡りをして台湾式のおみくじをひいたり、仕事や恋愛の成功をお祈りするお経を唱えてもらいました。また迪化街ではショッピングを楽しみました。センスの良いデザイナーさんが作ったアクセサリーや陶器などが売られていて、私も若いアクセサリーデザイナーが作ったバングルを購入しました。歩き疲れた夕方は格安で足のマッサージを受け、一日の疲れを吹き飛ばすような爽快な施術を受けました。

三日目は、九分と十分を訪れました。あいにくの転機でしたが、タクシーの運転手さんがとても親切で英語や日本語を交えて一生懸命案内をしてくれました。九分では美味しいお茶やお菓子をカフェでいただくことができて、つかの間の癒しを得ることができました。台北の中心街と九分、十分ではだいぶ気候や街の感じ、働いている人の感じも違います。その違いを感じながら旅が出来たのがとても面白かったです。日本や外国もこのあたりは同じなのだなと思いました。

 

やはり台北の中心街で働いている人や歩いている人は都会的でとてもおしゃれな格好をしている人が多いです。そして英語や日本語など外国語がわかる方が多かったです。また中心街は、日本と比べても建物や設備がハイテクな感じがしました。10年前ほどに台湾を訪れたことがありますが、それよりも急速に進化していることを感じました。

ホテルも諸外国のリゾート地に引けをとらないくらい高級なところもあり、昔の純朴な台湾を思い出せないほど洗練された感じがしました。九分や十分など田舎に行くと、とても素朴で可愛らしい人柄の人が多いです。街の様子もかなりワイルドな自然に囲まれていますが、手つかずの自然の中で飾らない人と接しているととても落ち着きました。そういった比較をする旅のしかたも楽しかったです。

この時期はコロナウイルスの猛威が振るう前のことでした。ですが連日ニュースでも新型ウイルスのことが騒がれており、少し台湾の方に嫌がられるのではと躊躇していました。でも街にいる人たちは私たちを差別的に見ることは全くなく、道に迷った私たちを見ると率先して助けてくれました。言葉が通じなくても翻訳アプリを使って会話してくれたり、自分たちが行けるところまで道案内をしてくれたり、とても温かい親切心に心を打たれました。

日本では困っている外国人を見ても多くの人はあまり自分から声をかけないと思います。でも台湾の方たちはとても友好的に接してくれました。オリンピックを迎える日本も、こういう親切心や困っている人たちに寄り添う部分は見習うべきなのかなと思います。また日本人よりもだいぶ英語力があると思います。私は10年前ほどにも台湾を訪れたことがありますが、若い世代がだいぶ英語を使えるようになっていることを感じました。